未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
118

静岡県静岡市

夏休みの期間、わずか1カ月ちょっとの間に2万人が訪れるところがある。静岡市葵区、安部川沿いで開催されている「うしづま水辺の楽校」だ。その理由を探りに現地を訪ねると、川魚が泳ぐ清流の水辺で、子どもたちが大はしゃぎしていた。

文= 川内イオ
写真= 川内イオ
未知の細道 No.118 |25 JULY 2018
  • 名人
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静岡県静岡市

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#1夏休みに2万人

 暑い。いや、もはや熱い……。ここ数年、日本の夏は「灼熱」という言葉がぴったりだ。外に出ると汗が噴き出して、身体のなかから水分がどんどん抜け出していくのがわかる。うかつに外で長時間を過ごすと、気が遠くなるレベルだ。

 ここまで暑い日が続くと、冷たい水の中に飛び込みたくもなる。海も良い。プールも良い。「川」はどうだろう? 川で泳ぐ、川で遊ぶという選択肢を思い浮かべる人はあまりいないかもしれない。天候が急変した時の鉄砲水とか、増水とか、怖いイメージもある。でも、海のように自然を感じられて、プールのように安全にも配慮されている川があるとしたら? そこは夏の遊び場として、とても魅力的なスポットになる。

 「水辺の楽校」をご存じだろうか? 国土交通省が1996年からスタートしたプロジェクトで、子どもたちが自然体験をしたり自然学習の場として川の水辺を活用することを推進している。

 現在、全国約280カ所、さまざまな川の畔で水辺の楽校が開催されているのだけど、そのなかで夏休みの開催期間中におよそ2万人を集めるのが、静岡市を流れる一級河川・安部川の畔、葵区の牛妻で開催されている「うしづま水辺の楽校」だ。ここは昨年、国土交通省が主催する「手づくり故郷賞」の一般部門に選定されている。

 今年10年目という「うしづま水辺の楽校」はなぜ、1ヵ月ちょっとで2万人も訪れるほど人気があるのだろう。涼を求めて、そして人気の秘密を探りに開校式に出向いた。

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未知の細道 No.118

川内イオ

1979年生まれ、千葉県出身。広告代理店勤務を経て2003年よりフリーライターに。
スポーツノンフィクション誌の企画で2006年1月より5ヵ月間、豪州、中南米、欧州の9カ国を周り、世界のサッカーシーンをレポート。
ドイツW杯取材を経て、2006年9月にバルセロナに移住した。移住後はスペインサッカーを中心に取材し各種媒体に寄稿。
2010年夏に完全帰国し、デジタルサッカー誌編集部、ビジネス誌編集部を経て、現在フリーランスのエディター&ライターとして、スポーツ、旅、ビジネスの分野で幅広く活動中。
著書に『サッカー馬鹿、海を渡る~リーガエスパニョーラで働く日本人』(水曜社)。

未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。