マ・ヤンソン / MADアーキテクツ「Tunnel of Light」(大地の芸術祭作品)Photo by Nakamura Osamu
田植えの季節を迎える新潟では、水が張られた田んぼに空や山々が映りこむ“水鏡”の絶景が広がり、里山ならではの美しい風景に出会えます。
今回は東京から関越自動車道でアクセスし、越後川口ICを起点に巡るおすすめドライブコースをご紹介!
アートスポットが点在する越後妻有エリアや、風情ある塩沢宿など見どころ満載です。SAのおすすめグルメもチェックして、新緑きらめく初夏の越後里山ドライブへでかけてみませんか?
のどかな田園風景を眺めながら、里山と絶景スポット巡り

関越道の練馬ICから越後川口ICまでは約220km、休憩を1回挟めばおよそ3時間の道のりです。1日目は越後川口ICからほど近いビュースポット、山本山高原山頂展望台へ。そこから、日本酒「八海山」で知られる八海醸造の複合施設、魚沼の里をめざします。
魚沼の里ではグルメやショッピングを楽しみながら、雪国ならではの食文化にも触れることができます。さらに、越後妻有里山現代美術館MonETでアート鑑賞を楽しみ、宿泊は十日町市街地で。

2日目は幻想的な絶景が人気の清津峡渓谷トンネルへ。その後、雪国特有の雁木造りの街並みが見られる三国街道塩沢宿牧之通りを散策。時間に余裕があれば、十日町市周辺に点在する棚田を巡るのもおすすめです。
そして、塩沢石打ICから関越道で帰路へ。自然、アート、里山の風景、風情ある街並みなど、見どころ満載でちょっぴり欲張りな1泊2日のドライブコースとなっています。
【往路で立ち寄りたい】越後川口SA(下り)

越後川口ICはSAを併設しているため、ICを降りる前に下り線のSAを利用できます。長時間の高速道路走行で、ICを降りる直前に利用できるのは何より便利。
この越後川口SAには展望台があり、信濃川と越後三山(八海山、中ノ岳、越後駒ヶ岳)からなる雄大な景色が一望できます。

レストランでは、新潟ならではのご当地グルメも充実。なかでも人気の「あねさわっぱ飯」はほんのりしょう油が香る茶飯に、鮭といくらがきれいに盛り付けられていて見た目も華やか。
そのほかにも、もち豚タレカツ丼、小千谷そばなど、新潟の旅を盛りあげてくれるメニューがそろっています。

あねさわっぱ飯
販売場所
レストラン たかべん
営業時間
11:00~16:00
フードコートでは、越後のもち豚をぜいたくに使用したジャンボ肉まん「越後の豚まん」が人気。ジューシーで旨みが詰まった具がたっぷり入っていて、食べ応えもあります。
通年販売なので、寒い日はもちろん、一年を通してスタミナ補給にぴったりな豚まんです。

越後の豚まん
販売場所
フードコート
営業時間
24時間
ショッピングコーナーには魚沼産コシヒカリやへぎそばなど、新潟ならではのおみやげがずらりと並び、見ているだけでも旅気分が楽しめます。
新潟県を中心としたSA・PAでしか買えない、サクッとした軽い口当たりの揚げあられ「ニイガタアゲアゲのりピーナ」など、限定のおみやげも多数取り扱っているので、旅のおやつにおすすめですよ。

ほかにも、新潟県産コシヒカリの米粉を使用した「新潟米粉キャラメリゼバウム」や、チーズチョコを新潟県産の米粉クッキーでサンドした「新潟米粉とソルトカマンベールチーズのサンドクッキー」など、新潟ならではのおみやげも多数そろいます。


関越自動車道 越後川口SA(下り)
電話番号
0258-89-3131
台数
大型24台/小型64台
公式サイト
【1日目】越後平野を望む絶景のビュースポット「山本山高原山頂展望台」

越後川口ICから約20分、標高336mにある「山本山高原」は新潟県でも屈指の絶景スポット。山頂にある展望台からは越後三山や会津の山々を望むことができ、眼下には越後平野を流れる信濃川の美しい光景が一望できます。

中腹には眺望抜群のポケットパークが2か所あり、春には菜の花、夏にはひまわりが、一面を黄色に彩ります。また、秋には可憐なそばの花が色を添え、四季折々に違った表情を見せてくれます。

このエリアは霧が発生しやすい地形として知られ、秋の早朝には条件がそろえば雲海や滝雲など、幻想的な自然現象に出会えることも。
5月は新緑と菜の花が織りなす爽やかな風景が楽しめる、特におすすめのシーズンです。
山本山高原山頂展望台
住所
新潟県小千谷市山本
電話番号
0258-83-3512(小千谷市にぎわい交流課観光係)
営業時間
見学自由
休業日
冬季降雪により通行止め
雪国の暮らしと文化に触れる「魚沼の里」

山本山高原で絶景を楽しんだら、魚野川に沿うように南下して「魚沼の里」へ。魚沼の里は、清酒八海山の蔵元、八海醸造が運営する複合施設。敷地内には醸造蔵をはじめ、食事処やショップなど15の施設が点在し、ゆったりと散策しながら楽しめます。特におすすめの見どころをご紹介します。
八海山雪室

約1000トンもの雪を貯蔵する「八海山雪室」。貯蔵庫では日本酒や野菜などを低温でじっくり熟成させており、雪中貯蔵庫見学ツアーも人気。毎日開催しているので、訪れた際にはぜひ参加してみてください。
八海山みんなの社員食堂

八海醸造の社員食堂をランチタイムに一部を一般開放している「八海山みんなの社員食堂」。メニューは日替わり定食と八海定食(肉または魚)があり、もちろんご飯は地元魚沼産のコシヒカリを使用しています。
そば屋 長森

旧家の一部を移築した風情ある佇まいが印象的なそば処「そば屋 長森」。厳選したそば粉で打つ江戸前の二八そばは香り高く喉ごしも格別です。そばを引き立てる2種類の特製つゆが用意されています。

さらに、採れたての山菜や地物野菜たっぷりの天ぷら、漬物など、魚沼の旬の味覚も充実。落ち着いた雰囲気の中で、ゆったりと季節の味わいを楽しめるのが魅力です。
雪室千年こうじや

米・麹・発酵をコンセプトにした千年こうじやのブランド商品をはじめ、日本酒や山菜など多彩な味を取りそろえるショップ「雪室千年こうじや」。雪室が育む雪室野菜やコーヒー、オリジナル熟成菓子、熟成肉がおすすめです。
魚沼の里
住所
新潟県南魚沼市長森426-1
電話番号
0800-800-3865(お客様相談室)
営業時間
10:00~17:00(食事処は店舗により異なる)
休業日
店舗により異なる
大地の芸術祭の拠点施設「越後妻有里山現代美術館 MonET」

魚沼の里を後にしたら次の目的地、「越後妻有里山現代美術館 MonET」をめざします。この美術館は、越後妻有の広大な里山を舞台に20年続く「大地の芸術祭」の拠点施設となっており、館内ではアート作品の展示や企画展の開催など、多彩な表現を通してアートを身近に体感できます。


ミュージアムショップや喫茶、ライブラリーをそなえた「サロンMonET」も併設。ショップには芸術祭の関連グッズも豊富にそろっているので、おみやげにもおすすめです。

越後妻有里山現代美術館 MonET
電話番号
025-761-7766
営業時間
10:00~17:00(最終入館16:30)
休業日
火・水曜(祝日の場合は開館)
入館料
大人1000円、小・中学生500円(企画展は大人1200円、小・中学生600円)
体感型アートをたっぷり楽しんだら、1日目は十日町市街で宿泊します。
【2日目】アーティスティックな雰囲気に包まれた「清津峡渓谷トンネル」

2日目は十日町市街を出発し、話題のビュースポット「清津峡(きよつきょう)渓谷トンネル」へ。黒部峡谷(富山県)、大杉谷(三重県)とともに日本三大峡谷のひとつに数えられる清津峡。清津川を挟んで柱状節理の岩肌が切り立つV字型の大峡谷は国の名勝・天然記念物にも指定されています。

峡谷に沿って整備された全長750mの清津峡渓谷トンネルは、大地の芸術祭のアート作品としても人気のスポットです。トンネル内には3か所の見晴所があり、ダイナミックな柱状節理の峡谷を間近に見ることができます。さらに終点のパノラマステーションでは水盤に峡谷の景色が映りこむ水鏡の幻想的な景観が見られ、訪れる人を魅了します。


清津峡渓谷トンネル
電話番号
025-763-4800
営業時間
8:30~17:00(最終入坑16:30)/12~2月は9:00~16:00(最終入坑15:30)
定休日
無休(冬季は降雪状況により休坑あり)
入坑料
大人1,200円、小・中学生500円(11/21~4/20は大人1,000円、小・中学生400円)
注意事項
※繁忙期は事前予約期間あり。要確認
雪国の文化を伝える美しい街並み「三国街道塩沢宿牧之通り」

清津峡渓谷トンネルの幻想的な景観を楽しんだら、ビュースポットが点在する魚沼スカイライン経由で「塩沢宿」へ。江戸と日本海を結ぶ旧三国街道の宿場町として栄えた塩沢宿。現在の塩沢地区は江戸時代の宿場町の風景を再現し、雪国ならではの雁木(がんぎ)が整備され、古き雪国の風情を感じさせる街並みとなっています。

牧之(ぼくし)通りの名称は、郷土の文人で魚沼の雪国の暮らしや自然などを記録した随筆『北越雪譜』の著者である鈴木牧之の名にちなんでつけられています。牧之通り近くには「鈴木牧之記念館」があり、『北越雪譜』の初版本をはじめ氏の遺墨や著書を展示。さらに、雪国越後の民具や雪に関する資料のほか、伝統工芸の越後上布の製作工程なども紹介しています。
鈴木牧之記念館
電話番号
025-782-9860
営業時間
9:00~17:00(最終受付16:30)
定休日
火曜(祝日の場合は翌日休)
入館料
大人500円、小・中・高校生250円
通り沿いには越後上布や塩沢紬といった伝統織物の店、造り酒屋、老舗の菓子舗などが軒を連ね、越後ならではのおみやげ探しも楽しめます。無料のお休み所もあり、散策の途中で一息つくこともできます。


塩沢は古くから薄荷油の生産地として知られています


三国街道塩沢宿牧之通り
電話番号
025-782-1206(塩沢商工会)
【復路で立ち寄りたい】塩沢石打SA(上り)

帰路、塩沢石打ICから関越道に入って最初の塩沢石打SAに立ち寄ります。まずは地元塩沢産のコシヒカリを使用した手作りおにぎりがおいしいと評判の「おにぎり工房いしうち」へ。


おにぎりの具は鮭、梅、辛子明太子、かぐら南蛮味噌、ごま塩の5種類があり、鮭は村上(新潟県)の伝統的な名産品、塩引き鮭を使用しています。ホクホクのごはんで、握り具合も絶妙な塩沢産コシヒカリのおにぎりは絶品です。
塩沢産コシヒカリ使用 手作りおにぎり
販売場所
おにぎり工房 いしうち
販売時間
4月~11月中旬の10:00~17:00
フードコートの人気メニューは、新潟市発祥のグルメ「たれカツ丼」。揚げたてのカツを甘辛の醤油だれにくぐらせてご飯の上にのせたシンプルなカツ丼は、柔らかな肉質の薄めのカツが3枚のっていて、女性にもおすすめの一品。フードコートで提供されるお米はすべて南魚沼産コシヒカリなのも嬉しいポイント。


たれカツ丼
販売場所
フードコート
販売時間
8:00~20:00
塩沢石打SA(上り)のおみやげとして地元スタッフのイチオシは、本間屋の「越後柚餅子(ゆべし)」。弾力のあるモッチリとした食感が特長の蒸し柚餅子と、あっさりとした甘みが特長のひと口サイズの練り柚餅子がセットになっていて、いずれも生の柚子を使っているため、噛むとやさしい柚子の香りが口の中に広がります。
また、地元の銘菓を楽しみたい方には地元石打の老舗菓子店、みどりや製菓舗の銘菓「石打まんじゅう」もおすすめ。黒糖を煮溶かして練り込んだ、香り豊かな生地とやさしい甘さのこし餡が絶妙にマッチ。ふっくら蒸かしあげた昔ながらの手作りまんじゅうは、幅広い世代から支持されています。


関越自動車道 塩沢石打SA(上り)
電話番号
025-783-2940
台数
大型28台/小型22台
公式サイト
新緑の新潟ドライブへ!十日町・魚沼の里山へ出かけよう

新潟県を流れる信濃川と魚野川沿いには、どこか懐かしさを感じさせる里山の風景が広がっています。新緑の季節、少し車の窓を開ければ、青葉や若葉の香りを運ぶ爽やかな風が心地よく頬をなでてくれることでしょう。
この季節だからこそ出会える瑞々しい緑とゆったりと流れる時間に包まれながら、十日町・魚沼エリアで、アートを楽しむリフレッシュ&ドライブへでかけてみませんか?
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。