未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
97

東京都西葛西

横浜にチャイナタウン、新大久保にコリアンタウンがあるように、東京都江戸川区の西葛西には3,000人以上のインド人が暮らすという「リトルインド」がある。なぜインド人たちは西葛西に集まるのか。スパイスの香りにそそられて東京のインドを旅すれば、そこには日本とインド、両国を愛する人たちの姿があった。

文= ウィルソン麻菜
写真= ウィルソン麻菜
未知の細道 No.97 |25 August 2017
  • 名人
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東京都西葛西

最寄りのICから【C2】首都高速中央環状線「清新町」を下車

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#1東京のリトルインドへ

最初に出会ったプラヴィーンさん。日本に来てから1年経たないが日本語が上手。

 インドは、一度訪れたら色々な意味で忘れられない国になる。私がインドを訪れたのはもう5年も前だ。そのときから、日本にはないスパイスの香り、カラフルな色使い、自由奔放な人々の虜になった。

 もう一度訪れたい……。

 そう思いながら5年が過ぎ、最近「リトルインド東京」という聞き慣れない言葉を知った。どうやら近年、インド人が東京都江戸川区の西葛西に集まっているらしい。横浜の中華街、新大久保のコリアンタウン、そして西葛西のリトルインド? この東京でインドに再び出会えるかもしれない! 私は早速、カメラを片手に西葛西に向かった。

 荒川を越え、あっという間に西葛西に到着! 東西線を中心に出口が南北に分かれた駅。ガラスの屋根が光を取り込んで、とても開放感がある。

 北口を出てみると駅の周りには飲食店、スーパーマーケット、銀行などが立ち並び、なんとも住みやすそうな街。土曜日だからか駅周辺にはたくさんの人がいたが、確かに外国人、特にインド系の人が多い。それも手ぶらで自転車に乗っていたり、赤ちゃんを連れて買い物をしていたり、観光客ではなくあきらかに住民だ。どんな人がこの西葛西に住んでいるんだろう。

 早速、向かいからやってきた、サングラスをかけた長身の若い男性に声をかける。プラヴィーン・クマルさんは昨年の11月に奥様と日本に来たばかり。西葛西にインド人が多いことは、日本に来てから知ったそうだ。

「大手町に勤めているので東西線で簡単に通えるのがいい。すごく電車が混むので引っ越しも考えたけど……もう奥さんが引っ越したくないって」

 どうやら奥様の方が、西葛西を気に入ったみたいだ。奥様がよく行くという、インド食材のお店を教えてもらった。あとで行ってみよう。

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未知の細道 No.97

ウィルソン麻菜

1990年東京都生まれ。学生時代に国際協力を専攻し、児童労働撤廃を掲げるNPO法人での啓発担当インターンとしてワークショップなどを担当。アメリカ留学、インド一人旅などを経験したのち就職。製造業の会社で、日本のものづくりにこだわりを持つ職人の姿勢に感動する。「買う人が、もっと作る人に思いを寄せる世の中にしたい」と考え、現在は野菜販売の仕事をしながら作り手にインタビューをして発信している。刺繍と着物、野菜、そしてインドが好き。

未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。