東京都港区
面白い漫画に出会えるかも!と向かったのは東京都港区にある「お寺の漫画図書館」。仏教に関する漫画だけを集めた無料の図書館で、多聞院というお寺が開設している。そこには漫画喫茶や居心地の良いカフェとはちょっと違う空間が広がっていた。
最寄りのICから【C1】首都高速都心環状線「芝公園IC」を下車
最寄りのICから【C1】首都高速都心環状線「芝公園IC」を下車
子どもの頃から漫画が好きだ。雑誌ではなくてコミックスで読む派で、今でも『宇宙兄弟』や『ゴールデンカムイ』『HUNTER×HUNTER』は、新刊の発売日になるとすぐに購入して、ドキドキしながらページを開く。
連載が終わってかなり経つ作品を全巻大人買いすることも少なくない。『GANTZ』や『JIN-仁-』は、まとめて購入した。コーヒーを用意し、最初の1巻から読み始める時の至福の瞬間を思いだすと、にんまりしてしまう。
僕は漫画に詳しくないから、好きな作品はメジャーなものばかりだ。でも、間違いなく「人生を豊かにする時間」を提供してくれている。大人になって新しい漫画を手に取ることが少なくなったけど、面白い漫画との出会いはいつでもウェルカムだし、これからも積極的に読み進めていきたい。常々そう思っていた僕は、「お寺の漫画図書館」に向かった。
東京都心、地下鉄「芝公園」駅から徒歩2、3分。浄土宗のお寺、多聞院がお寺や仏教、お坊さんをテーマにした漫画を集めて無料で公開している。それが「お寺の漫画図書館」だ。僕はたまたま新聞で情報を知り、興味をひかれた。
よく考えたら漫画って書店でも図書館でも漫画喫茶でも出版社とか作家ごとに分類されているから、ジャンルで揃えられていること自体が珍しい。しかもそれが「お寺がお寺や仏教、お坊さんをテーマにした漫画」というから、どんな作品があるのか想像がつかない。きっと未知の出会いがあるに違いない。
ホームページをのぞくと、開館日は水曜の17時から20時と、土曜の10時から17時。2月のとある水曜日、僕は17時から3時間きっちり滞在してみることにした。
事前にアポを取り、17時の少し前に多聞院に向かった。平屋の一軒家に「お寺の漫画図書館」という看板がかけられていて、表札に「多聞院」とあった。なぜお寺なのに普通の家なのか? そのあたりはまた後述しよう。