未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
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茨城県結城市

茨城県結城市にある「株式会社結城麦酒(ビール)」。市内唯一のブルワリーを立ち上げたのは、元校長先生。定年退職後、61歳で始めたという小さな小さなブルワリーを訪れた。

文= 白石果林
写真= 白石果林
未知の細道 No.246 |25 November 2023
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茨城県結城市

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#1自分が生きた証を残したい

「自分が生きた証を残したいと思ったんです」

塚越敏典さんはそう話す。

37年間の教員生活を終え、2019年、61歳で結城麦酒を立ち上げてから4年が経つ。

結城麦酒がある茨城県結城市は、栃木との県境に位置する。ユネスコ文化遺産にも登録された、蚕の繭からつくられる絹織物「結城紬」で知られるまちだ。

結城麦酒の定番品「つむぎエール」は、蚕の餌となる桑の実(マルベリー)を使ったビール。取材前に飲んでみると、フルーティな甘みが口いっぱいに広がり、最後に香ばしさが鼻を抜けた。

ここ結城市で、地元産の大麦やフルーツ、教え子がつくったトウモロコシなどを使い、10種類以上のクラフトビールを造っている塚越さん。

結城市唯一のビール醸造家が、小さなブルワリーを立ち上げるまでの軌跡を辿った。

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未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。