未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
253

洋食屋、焼肉屋、寿司屋、居酒屋を巡る 「オムライスの町」で出会った"おむてなし"の心

文= きえフェルナンデス
写真= きえフェルナンデス
未知の細道 No.253 |25 March 2024
この記事をはじめから読む

#3オムライスで町おこし

宝達志水町は加賀百万石を納めた前田利家ともゆかりが深いと言われている

人口約1万2000人の宝達志水町は、能登最高峰の宝達山と日本海に囲まれたのどかな町である。能登最高峰といえば聞こえはいいが、スカイツリーより3センチ高い標高637メートルの宝達山が、かわいらしく町を見守っている。

私はこの町で育った。学生時代の思い出の大半はこの町である。高校を卒業すると同時に町を出た。それから23年が経つ。現在はスペインに住んでいるが、コロナ禍以外は、年に1度里帰りをしている。

ここ数年いつも気になっていることがあった……そう。オムライスだ。毎年地元へ帰るたびにオムライスの存在を目にするようになっていた。町の中で見かける、黄色と赤の配色が印象的な“オムライスの町宝達志水町”の看板。レストランの前で風に揺られている“オムライス”と書かれたのぼり旗。SNSを覗けば、とある日のイベントで「オムライス200食が15分で完売!」とあった。どういうことだ。

私は地元でありながら宝達志水町のオムライスを語ることができない。一度も食べたことがないからだ。思い立ったが吉日、一時帰国したタイミングで、オムライスの取材を決行した。

取材当日、オムライス好きの大阪の友人が同行してくれることになっていたが、インフルエンザでダウン。急遽、金沢に住む高校時代の同級生なべちゃんが仕事を半休にし、飛んできてくれた。ありがたい。

このエントリーをはてなブックマークに追加

未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。