未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
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「大人の部活」はじめませんか?

文= 志賀章人
写真= 志賀章人、丹野雄二(一部提供)
未知の細道 No.59 |20 January 2016 この記事をはじめから読む

#8大満足のサメ三昧

市場の目の前にある回転寿司屋で注文したモウカの星。鮮度が良いから色も鮮やか!

 チェックアウト後、まずは前日空振りだった「お魚いちば」に。売り場に直行すると、ありました、モウカの星! 見た目もプリップリで鮮度が伝わってくる。自宅用とお土産用に2つ購入した。
 その後、朝、市場からいったん引き揚げる時に見つけて、「市場も近いし、シャークミュージアムに併設されてる店だし、ここならモウカの星もあるだろう」と目を付けていた「いちば寿司」へ行くと、予感的中! 着席するなりモウカの星を注文して、現地でしか食べられない幻で究極の珍味ついに実食! 数時間前に市場で見た心臓だと思うと親近感がわいてくる。酢味噌につけて、いただきます!

 

 見た目は真っ赤だけど、生臭さは全くなし。コリコリと歯ごたえがあって、食感はレバ刺し、あるいはハツの刺身のようだけど、味はもっとあっさりしていて、口に含むとフワッと風味が広がる。僕はレバ刺しやハツ刺しが特に好物ではないけど、これは美味い!
 モウカの星に出会えてテンションが上がった僕は、調子に乗ってフカヒレ寿司、フカの生ハム寿司も注文。どちらも初体験だったけど、これがまた上品な味なんです!

フカヒレ寿司(左)、フカの生ハム寿司(右)も美味でおススメ!
フカヒレ寿司(上)、フカの生ハム寿司(下)も美味でおススメ!

 シャークミュージアム併設の寿司屋でサメの心臓、ヒレ、肉を食べて、サメ三昧の僕は、お腹いっぱいの大満足で帰路に就いた。時間がなくて断念したけど、今度はサメ肉バーガーを食べたい。
 これまでは、なんとなく悪役的なイメージしかなかったサメだけど、これからはサメを見たら気仙沼を思い出して「……美味そう」と思ってしまうだろう。
 ちなみに、フカヒレ、シャークミュージアム、モウカの星などなど、全力でサメをアピールしているように見える気仙沼の観光キャラクターが、なぜホヤをモチーフにした「海の子 ホヤぼーや」なのかは謎だ。海のギャングとも称されるサメだけにもしかしたらイメージ低下を気にしているのかもしれないけど、気仙沼はサメの水揚げ日本一で、なおかつこんなに種類豊富で美味しいサメ料理がある!しかも、調べてみたらふか肉は牛,豚,鶏肉と比べて低カロリー・高たんぱくで必須アミノ酸をバランスよく含み、DHA、コラーゲンも豊富!
 こういうことは日本の多くの人にまだ知らなれていないのだから、もっとアピールしなきゃもったいない! そう思うのは、サメ珍味を満喫した僕だけではないだろう。

 
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未知の細道 No.59

ライター 志賀章人(しがあきひと)

「え?」が「お!」になるのがコピーです。
コピーライターとして、核を書くことで、あなたの言葉にならない想いを言葉にします。
京都→香川→大阪→横浜で育ち、大学時代にバックパッカーとしてユーラシア大陸を横断。その後、「TRAVERINGプロジェクト」を立ち上げ、「手ぶらでインド」「スゴイ!が日常!小笠原」など旅を通して見つけたモノゴトを発信中。次なる旅は、夫婦で世界一周!シェアハウス暦8年の経験から、子育てをシェアする未来の暮らしも模索中。
伝えたいことを、伝えたいひとに、伝えられるようになる。そのために、仕事のコピーと、私事の旅を、今日も言葉にし続ける。
「新聞広告クリエーティブコンテスト」「宣伝会議賞」「販促会議賞」など受賞・ファイナリスト多数。

未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。