
いまや、「自分もリビセンをやりたい!」という人が一ヶ月に何人もやってくる。一方のアズノさんたちも、この先はリビセンのモデルをフランチャイズ化して、全国に広げたられたら、という大きな構想も描いている。現状では、この上諏訪のリビセンがレスキューできる古材や古道具は、量が限られている。もしリビセンが全国に広がれば、古材はもっともっと身近になるし、ゴミは減ることだろう。
ただ、他の地域でリビセンをやりたいという人には、もうすこし待っていて欲しいと頼んでいる。
「まだ、始まったばっかりだから、私たちの中に誰かに伝えられるものがないんです。一体どこさえ押さえれば“リビセン”が成立するのか、“リビセン”が“リビセン”たる所以は何か、ということを私たちが考えていきたい」とカナコさんは言う。
確かに、リビセンという彼らの挑戦はまだ始まったばかりなのだ。それでも、決して「いつかできたら」とのんびりと構えているわけでもなさそうだ。
「リビセンも二、三年後にはできたらいいなあと思ってたら、あっという間にできちゃった。だから、もう来年にはフランチャイズはあるのかも!」
そうカナコさんが言うと、「そうだね!」とアズノさんは笑った。

川内 有緒