
埼玉県三郷市にある、常磐自動車道、三郷IC。ここが今回の旅の始まりだ。
さて、この三郷にどんな音があるかな、と調べていたら、とても面白そうな取り組みを発見した。なんと三郷市では4年前から、市をあげて「日本一の読書のまち」というプロジェクトを行っているというのだ。
早速、三郷市の日本一の読書のまち推進室、高橋さんを尋ねてみることにした。
市では「読書ウィーク」や朗読会など様々な読書イベントを開いているのだという。市内の図書館の中で行うこともあれば、ショッピングモールなど、図書館の外で行われることもあり、街にいれば誰もが参加することができる。
その中でも「子ども司書」はとても人気のあるボランティア活動だ。本が好きな小中学生たちが「子ども司書」として、読書イベントの時に活躍するのだ。休日の街中のショッピングモールで行われる「おはなし会」では買い物に来た親子連れが、子ども司書による、読み聞かせを楽しんでいた。
最初は緊張した声で朗読していた中学生たちも、小さい子たちが喜んでいるのを見ると、ほっと嬉しそうな顔になる。中学校を卒業して高校生になっても子ども司書を続けている生徒もいるのだとか。本を読む生徒たちと、それを聞く小さな子どもたちの声が楽しく響く三郷の街だ。



松本美枝子