
住宅街を走り抜ける電車の音
都心から一番近いと言われている、ローカル線をご存知だろうか?
それが流鉄流山線だ。地元の足として、全長5.7キロの単線で、すべて千葉県内にある6駅を結び、昨年営業100年目を迎えた流鉄。住宅街を走り抜けるカラフルな電車はとても可愛らしい。


流山ICから10分ほどのところにある流山駅に車を止めて、0.6キロ先の、お隣の平和台駅まで乗ってみることにした。
まずは駅周辺を散策。駅の上の陸橋を上がると、もう平和台の駅が見える。住宅街の中にある踏切が、カンカンとなりだすと、向こうからオレンジ色の電車がやってきた。
さて駅に戻って、電車に乗ってみる。ジリジリとクラシックなベルの音が鳴り響いて発車。先頭車両に乗って、景色を見渡すと、ガタンコトンと住宅街をすり抜け、あっという間に平和台についてしまった。
駅員さんに流山駅に戻ると話すと、せっかくだからもう一度乗って行ったら、と勧められたのだがお断りして、今度は元来た線路に沿った道を歩いてみることにした。住宅街の中を進むとチラホラと小さな食べ物屋や書道教室などが出てきて、そんなのを眺めて歩くのも面白い。
あと少しで駅にたどり着く、というところで平和台駅から出た電車に追い抜かされたのであった。

松本美枝子