未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
101

秋田犬“ワン”ダーランドにようこそ!

忠犬ハチ公の故郷・大館はモフモフ天国

文= 川内イオ
写真= 川内イオ
未知の細道 No.101 |10 November 2017
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#8歴史の荒波を乗り越えて

秋田犬保存会が1949年(昭和24年)から2ヶ月に1回発行している会報。

 今回、大館を訪れて感じたのは、江戸時代より以前からこの土地でともに暮らしてきたという秋田犬への愛とリスペクトだった。闘犬の流行や戦争など歴史の荒波を乗り越えて、秋田犬の今がある。そこには、市民と秋田犬が一緒に危機を乗り越えてきたパートナーとしての絆を感じた。

 だからかもしれない。取材させてもらった方々の「一緒に暮らせて毎日幸せ」「秋田犬は犬の王様」「秋田犬は私の電池」という言葉からは、ペットとしてかわいいという次元をはるかに超えた熱い想いが溢れていた。

 秋田犬はなぜそんなに愛されるのか?
 その答えのヒントは、大館にある。
 なんだか無性に秋田犬を飼いたくなった。

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未知の細道 No.101

川内イオ

1979年生まれ、千葉県出身。広告代理店勤務を経て2003年よりフリーライターに。
スポーツノンフィクション誌の企画で2006年1月より5ヵ月間、豪州、中南米、欧州の9カ国を周り、世界のサッカーシーンをレポート。
ドイツW杯取材を経て、2006年9月にバルセロナに移住した。移住後はスペインサッカーを中心に取材し各種媒体に寄稿。
2010年夏に完全帰国し、デジタルサッカー誌編集部、ビジネス誌編集部を経て、現在フリーランスのエディター&ライターとして、スポーツ、旅、ビジネスの分野で幅広く活動中。
著書に『サッカー馬鹿、海を渡る~リーガエスパニョーラで働く日本人』(水曜社)。

未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。