お次は、「旦過の湯」を目指すことにした。体がホカホカと温まり、散歩をするのが気持ちいい。途中で諏訪大社の秋宮に寄り、お参りをして、午後の日差しを浴びた。
そこから再び歩くこと、5、6分ほどで「旦過の湯」に到着。キョンちゃんによれば、ここの温度はなんと47℃!
ここは、4年前にリニューアルされたというだけあり、現代風の公共浴場である。珍しく露天風呂もあるらしい。
それにしても、受付にいたおばちゃんたちが、びっくりするくらいフレンドリーなのだ。私が旅人と見てとるや、「最近は遠くから若い人もいっぱい来るよー、ネット見てくるんだねえ!」と嬉しそうに言い、「ここはねー、全部源泉かけ流し! お風呂にもカランにも塩素も水も一切入ってないのよ!」などと胸を張る。
受付のおばちゃんによると、「旦過の湯」ができたのは700年前。その歴史は鎌倉時代にさかのぼる。当時ここら辺には、お寺の修行僧の寮があり、ここはその浴場だったそうだ。切り傷にもよく効いたとかで、江戸時代には、戦いで怪我をした武士にも人気があったそうだ。
「お湯が47℃あるんですよねー!」
ちょっとワクワクしながら尋ねると、おばちゃんは、紙を見ながら、「ええと、今日は外があったかいから…..47.6℃!」とのことだった。
さらに、「湯口は50℃以上あるわよ」との親切な追加情報も。
うーむ、想像以上の未体験ゾーン験なのかもしれない。

川内 有緒