未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
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[ 第100回特別企画 ]街にこぼれる素敵な音を追いかけて

常磐自動車道を行く!〔前編 埼玉・千葉・茨城編〕

文= 松本美枝子
写真= 松本美枝子
録音・編集= 白丸たくト
未知の細道 No.100 |10 October 2017
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#6千代田石岡IC 飛行機を眺める人々の歓声とエンジン音

空へと飛び立つ飛行機の音

 千代田石岡ICを、あるいは常磐自動車道の友部JCTから降りて茨城空港北ICを降りると、程なくして茨城県唯一の空港が現れる。茨城空港だ。
 朝から夜まで国内線と国際線合わせて5箇所に向かって飛行機が飛びたつ茨城空港。自分で乗ることもあれば、友達を迎えに行くこともあるし、ただ飛行機を見に行くだけの時もある。
 この空港のデッキからは、旅客機を眺めることができる。熱心な飛行機マニアたちが、ゴーッというすごい音と共に飛び立つ機体を見ている姿もしばしば見受けられる。

 土日は旅客機を見にくる家族連れも多く、飛行機が降りてくると子供たちの歓声が上がったり、アマチュアカメラマンたちがシャッターを切る音が響いたり。休みの日に、シューッという金属音を鳴らしながら、空の彼方へと飛んでいく飛行機をただ眺めてる時間が、なんだかいいのだ。

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未知の細道 No.100

松本美枝子

1974年茨城県生まれ。生と死、日常をテーマに写真と文章による作品を発表。
主な受賞に第15回「写真ひとつぼ展」入選、第6回「新風舎・平間至写真賞大賞」受賞。
主な展覧会に、2006年「クリテリオム68 松本美枝子」(水戸芸術館)、2009年「手で創る 森英恵と若いアーティストたち」(表参道ハナヱ・モリビル)、2010年「ヨコハマフォトフェスティバル」(横浜赤レンガ倉庫)、2013年「影像2013」(世田谷美術館市民ギャラリー)、2014年中房総国際芸術祭「いちはら×アートミックス」(千葉県)、「原点を、永遠に。」(東京都写真美術館)など。
最新刊に鳥取藝住祭2014公式写真集『船と船の間を歩く』(鳥取県)、その他主な書籍に写真詩集『生きる』(共著・谷川俊太郎、ナナロク社)、写真集『生あたたかい言葉で』(新風舎)がある。
パブリックコレクション:清里フォトアートミュージアム
作家ウェブサイト:www.miekomatsumoto.com

未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。