未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
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子どもの楽園!清流のオアシス!

夏がきた!うしづま水辺の楽校

文= 川内イオ
写真= 川内イオ
未知の細道 No.118 |25 JULY 2018
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#2川魚が泳ぐ清流

「水辺の楽校 入口」と書かれた大きなカニの看板

 静岡駅から市の郊外に向かって車を30分も進めると、意外なほど自然豊かで長閑な風景が広がる。牛妻地区は「オクシズ」と呼ばれる静岡市の中山間地の入り口だ。車で牛妻地区に入ると、道路沿いの建物の背後に土手が見える。その土手を越えた先で流れているのが安部川。この川は、国土交通省が発表する「全国一級河川の水質現況」で、最も水質が良好な河川に2012年から4年連続で選出されている透明度の高い清流だ。

 安部街道を進み、道路が分岐する直前に「水辺の楽校 入口」と書かれた大きなカニの看板がある。案内に従っていくと川沿いに広大な駐車場があった。午前10時から今年の開校式が始まることもあり、9時半過ぎにはすでにたくさんの車が止められていた。

 車を降りて足を進めると、ため池が3つ並んだようなスペースが目に入る。ここが、安部川の伏流水を利用した「うしづま水辺の楽校」のフィールドだ。水辺に近づいてみて、その透明度に驚いた。川底がくっきりはっきり見える! 約1万平方メートルの敷地には、「魚と泳ぐエリア」「魚のつかみ取りエリア」「水遊び場エリア」などがあり、実際に安倍川流域に生息するアユやアマゴなどが泳いでいる。さすがの清流!

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未知の細道 No.118

川内イオ

1979年生まれ、千葉県出身。広告代理店勤務を経て2003年よりフリーライターに。
スポーツノンフィクション誌の企画で2006年1月より5ヵ月間、豪州、中南米、欧州の9カ国を周り、世界のサッカーシーンをレポート。
ドイツW杯取材を経て、2006年9月にバルセロナに移住した。移住後はスペインサッカーを中心に取材し各種媒体に寄稿。
2010年夏に完全帰国し、デジタルサッカー誌編集部、ビジネス誌編集部を経て、現在フリーランスのエディター&ライターとして、スポーツ、旅、ビジネスの分野で幅広く活動中。
著書に『サッカー馬鹿、海を渡る~リーガエスパニョーラで働く日本人』(水曜社)。

未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。