9時過ぎ、2階がほぼ満席になったぐらいのタイミングで司会者から促されて、まずは自己紹介。それぞれの参加の動機が興味深い。
「頭のラジオ体操として」
「考えることが楽しい」
「モヤモヤすることがほとんどないから」
朝モヤの参加者は、まさにモヤモヤを求めてきているのだ。
続いて、司会者から朝モヤのルール、というよりは心がけの説明があった。
① 話すよりも聞くことを意識する。話し手の立場を想像する。
② 違いを楽しむこと。正誤を決める場ではない。
朝モヤのユニークなところは、その日のテーマを決めるところから、話しあうこと。進行役によると、なんとテーマを決めるだけで2時間が経って終わることもあるという。死語かもしれないけど、頭のなかで、どんだけー!と突っ込んだ。その時にどんな激論がかわされたのか、もはや想像できない(笑)。
こう書くと、熱い参加者ばかりだと思われるかもしれないが、朝モヤでは自己紹介以降、テーマ決めからその後の対話を含めて誰にも何も強制されない。発言したければすればいいし、最初から最後までじっと耳を澄ましていてもいい。僕が参加した回でも、一度も発言されない方が何人かいた。それでもウェルカムだし、何の問題もないよ、というオープンな雰囲気があって、それが心地よい。

川内イオ