未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
141

海と森のあいだの学び舎で

サステナブルな暮らしを体験

文= 小野民
写真= 小野民
未知の細道 No.141 |10 July 2019
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#5みんなで「いただきます」

インターン生たち。最短2週間から2ヶ月ほどスタッフとして働く。ごはんは宿泊者もスタッフも全員で囲む。

モリウミアスでの宿泊体験は、決して華美なものではない。サステナビリティを大切にしているのだから当たり前だし、循環する暮らしのなかに身を置けば、余計なものはほしくなくなる。テレビのない部屋では心の奥底からリラックスできるし、旅の仲間と食卓を囲んで、楽しくおしゃべりすることは、最高の娯楽だ。

  • 朝ごはんには、前日子どもたちが作った鮭フレーク。他にも自家製の梅干しや納豆などが並ぶ。(左)、生みたての卵は目玉焼きに。(右)

食事はみんなでとり分ける大皿スタイルで、ウニ、ホヤ、銀鮭などの雄勝の海の恵みが並ぶ。土地でとれたものを新鮮なまま、あるいは手間暇かけて加工して食べる。その両方をバランス良く味わえることほど贅沢なことはないと、ここでの食事を通して感じさせられた。

  • 夕食には、ウニやホヤ、雄勝の海の幸が並ぶ。
ホヤご飯
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未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。