未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
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笑顔重視のアイデアで来園者が急増! 「日本一安い遊園地」の再生物語

文= 川内イオ
写真= 川内イオ
未知の細道 No.178 |25 January 2021
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#8すべての遊具に乗ってみた。

  • スタッフさんに苦笑されたくじらの波乗り。
  • 体重問題で馬に乗れなかったメリーゴーランド。

るなぱあくの再生物語を存分に聞いた後、僕はひとりですべての遊具に乗ってみた(整備点検中だった飛行塔以外の7台)。

  • 上下に動くミニヘリコプター。
  • 前橋の会社、日本中央バスから贈呈された、日本中央バス仕様の豆自動車。

僕には6歳の娘がいて、遊園地に行く時はだいたい一緒に乗っているけど、るなぱあくの遊具は僕がいくつか行った遊園地のなかでも特に子どもに優しい作りになっていると感じた。その証拠に、園内に遊具が怖くて泣いている子はひとりもおらず、どんな小さい子どももみんな笑顔。小さい子どもたちが「遊園地デビュー」する場所として評判になっているというのも、頷ける。

レトロな見た目ながら勢いがある「くるくるサーキット」。

かといって、大人の僕が乗っても決してつまらないわけじゃない。子どもの頃を思い出して、なんだかほっこりした気分になった。僕が気に入ったのは、「くるくるサーキット」。小さな車がぐるぐると回転するだけなんだけど、クルンと方向転換する時の勢いが意外なほどに強くて、思わず、「おおっ!」と声をあげてしまった。

大人も確実に楽しめる立体迷路「とことこ迷城」。

そうそう、大型遊具とは別に、昨年6月にオープンした新しい遊具、立体迷路「とことこ迷城」は、間違いなく大人も楽しめる。原澤さんが惚れ込み、オリエンタル群馬が購入して設置した遊具で、こちらは1回200円の別料金なんだけど、単純な迷路ではなくて、忍者屋敷のようにあれやこれやと仕掛けが施されているから、頭も体も使う。どうせ子ども向けだろう、すぐにクリアして見せると鼻息荒く迷路に突入したのはいいけれど、迷いに迷って、しまいには逆走し、スタッフさんから「逆走しないでください」と注意される始末。ゴールした時には、思わずガッツポーズしてしまった。

この迷路、なんと内部の壁を動かしてゴールの場所を変えられる仕様で、次に行った時にはまったく違うルートになっている可能性もある。さすが原澤さん、この迷路もリピーターが来ることを想定しているのだ。

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未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
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