るなぱあくは、お客さんにとってどのような存在なんだろう。たまたま、おじいちゃん、おばあちゃん、ママ、子どもの5人で来園していた家族が2組いたので、ママさんに話を聞いてみた。地元出身というママさんは、なんと「子どもが生まれてから35年ぶり」のカムバック!
「子どもは今3歳なんですけど、最初に来たときは35年ぶりでした。懐かしい記憶がよみがえりますね。その時に遊んだものも、そのまま残ってます。ほかにも県内に遊園地はありますけど、ここは安いから気軽に来れますよね。これからも年に何回か来たいなと思います」
もうひとりのママさんは、市外から引っ越してきた方。でも、子どもの時に連れてきてもらったことがあるそう。
「0歳から乗れるのが多いから、嬉しいですね。子どもが小さいと、ほかの遊園地は乗れないのが多いじゃないですか。ここなら、子どもにあれは乗れないよって言わなくていいのがいいですね」
ふたりの話からわかるのは、安さと0歳から楽しめることが評価されていること、さらにもうひとつ、地元密着ぶり。ふたりとも子どもの時に来ていたなんて!
遊園地というと、特別な日に行く特別な場所というイメージがあるけど、るなぱあくはきっと、前橋市民の日常のなかに溶け込んでいる。それほど特別感がないせいで客足が遠のいたこともあったけど、原澤さんやスタッフさんの尽力で新たな魅力が増したことで、新規のお客さんだけでなく、かつてのユーザーもまたるなぱあくに戻っているのだろう。
この記事に記したことのほかにも、原澤さんからたくさんのアイデアを聞いた。このレトロで小さな遊園地が、これからどんな進化を遂げるのか、気になってしょうがない……ということで、僕もリピーターの仲間入り。