
シロバナタンポポが現在あるのは、発祥の地、北畠家の「古館城址」のほか、板柳東小学校と弘前大学だ。しかしこれらは教育機関なので、誰もがいつでも自由に見られる場所とまでは言えない。
そこで誰でもシロバナタンポポが見られる、唯一の場所に行くことにした。それが板柳町の「多目的ホール・あぷる」だ。
2年前の2024年、清美さんはここで、シロバナタンポポのイベントを行った。シロバナタンポポの由来とプロジェクトについてトークし、さらに参加者たちと一緒に、あぷるの花壇にシロバナタンポポの植え付けを行ったのである。 トークと植え付けには、子供から大人までたくさんの人が参加。清美さんの友達で、青森県内でアーティストやフォトグラファーとして活動している若者たちが、イベントの手伝いにきてくれた。
「知らない子どもたちと一緒に、楽しみながら花を植えてくれる友人たちが頼もしかったです」と、清美さん。
花壇にはそのときに植えたシロバナタンポポが、強い風に揺られながらも、元気にたくさん咲いていた。記録的な大雪だった昨年の冬を越した、力強いタンポポたちだ。長く伸びた茎、大きく開いた花からは、イベントから2年経ったいまもなお、あぷるの職員さんたちが大切に育ててくれているのが伝わってくる。
「皆さんに守られて、いろいろな活動ができているのよね」と千春さんも言った。