次は、広台寺から北に1.5キロ、5分ほど走って、第45札番の向陽院へ。1402(応永9)年に創建されたこのお寺は、広台寺とはまた違った少しワイルドな雰囲気で、それがまた歴史を感じさせる。
ここの由緒は【1402(応永9)年に天台宗の阿闍梨が諸国行脚で河内を訪れ、地蔵密庵と号した草庵を結び、虚空蔵菩薩と地蔵菩薩を奉ったことが草創です。】とある。この日はたまたま本殿が閉まっていたのだけど、虚空蔵菩薩と地蔵菩薩、気になる!
次は稲梓川沿いの道を南に下り、了仙寺へ。距離は4キロで、時間は15分程度。運動不足の身にとって、歩いたり、走ったりすると思うと4キロはハードルが高すぎるけど、電動自転車ならあっという間! 川と山を眺めながらのサイクリングはとても気分が良く、あっという間についた。
ここはお遍路の寺院ではないのだけど、遠藤さんが「下田の寺院といえば了仙寺も紹介しないと!」と連れて行ってくれたのだ。このお寺は、黒船が来航した時にペリーと日本側全権の林復斎(大学頭)の間で日米下田条約が締結された場所として知られる。歴史音痴の僕もさすがに「あの黒船のペリーが!」と驚いた。了仙寺はアメリカジャスミンが満開で、甘い香りが漂っていた。

川内イオ