
食後にまたミルクスタンドにより、目をつけていたソフトクリームを購入。これがまたしっとり滑らかで、スッキリとした甘みがもうたまらん! これには娘も大喜びで、口の周りがサンタクロースのひげになっていた。
「クルックフィールズ、ヤバいね」と言い合いながら、少し高台にあるシフォンケーキの販売店に向かって、またビックリ。お店のなかは上品な土壁がグルッと取り囲んでいて、まるで美術館のよう。お店のスタッフによると、著名な左官職人の方がシフォンケーキをイメージして建てられたそう。
そしてシフォンケーキは、著名なパティシエ、小山進さんのレシピで、専任のパティシエがパーク内で採れたあの鶏卵とあの牛乳を使って毎日焼き上げている。これはもう間違いないでしょう! と、お土産用に購入。
ここでSちゃんは、「3種のベリーのシフォンサンド」を買ったんだけど、のちほどこれを食べた時には「なにこれ……口のなかで溶ける……おいしいっ!」と一瞬で心を鷲づかみにされていた。ムムッ! 一口もらうと、ふわっふわのシフォンケーキの品のいい甘みとベリーの酸味が絶妙なハーモニーを奏でていて、でもシフォンケーキが口のなかで雪のようにはかなく消えて、すぐにもっと食べたくなる。これはもうなんていうか愛おしい!
クルックフィールズの「おいしさ」への本気度を感じた僕らはその後、「きっとぜんぶおいしいに違いない」とパン屋と自家製ソーセージやハムを売っているシャルキュトリー(加工肉の販売所)で爆買い。
こうして買い物に走る大人を横目に、娘は丘の上から道なき道を駆け降りたり、ダンゴムシを収集したりと忙しい。
ここは、子どもにとって自然を楽しめるフィールドであり、大人にとっては極上のグルメスポットなのだ。都内から車で1時間ちょっとで、大人と子どもがそれぞれ充実した時間を過ごせる場所があるとは……。僕らは再訪を誓って、次の目的地に向かった。