未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
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『旅の思い出』編 南相馬の「いま」をどう伝える? 風の編集者が土の人と雑誌をつくる旅

文= 小野民
写真= 小野民
未知の細道 No.169 |10 September 2020
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#8東日本大震災から、もう10年? まだ10年?

小高の塚原地区

現在私は、2021年1月発行予定の第4号の準備中だ。原町、小高、鹿島……と話される合併前の旧町名にも反応できるようになってきた。足を運べば運んだだけ、知り合いは増える。会いたい人もできていく。私の中でまっさらだった南相馬という土地の情報が、だんだんと密度が増していくのが嬉しい。私が満たされていくだけでなく、私は外から気持ちのいい風を運べているだろうか。

嬉しいことにいま、南相馬市のサポーターに登録してる人=『ミナミソウマガジン』の読者は888人(2020年7月末時点)。この人たちは皆、南相馬市外にいて、南相馬を少なからず想っている人たちだ。私が南相馬のことをもっと知りたい、もっと楽しみたいと思うのと同じように、南相馬へ訪れたくなる人が増えて、『ミナミソウマガジン』がそのガイドとなってくれたらこんなに嬉しいことはない。

地元の人と外からの人がもっともっと混ざり合うように、まずは自分がここへ足繁く通おう。東日本大震災後、私はすぐに足を踏み出せなかった。そのことに胸は痛み続けるけれど、遅すぎるということはきっとない。

※未知の細道では、新型コロナウイルスの影響が収まるまで、ライター陣の過去の旅をつづるエッセイを掲載いたします。

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未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。