山を下り、海沿いの道に出て向かったのは、宮川公園。ここは、取材のコンタクトを取っていた三浦観光バスの常務、根岸辰也さんが「ガイドブックには載っていないけど好きな景色」として教えてくれたところ。風力発電の風車が2基、グオン、グオンと重低音で回っていた。近くで見ると想像以上に大きくて、迫力がある。展望スペースからは、船が並ぶ小さな湾と地平線まで続く海が眩しくて、しばらく見惚れた。
のんびりと走っていたから、この時点ですでに11時半。すでにお腹がすき始めていたので、ランチをしに海沿いを西に進む。三崎フィッシャリーナ・ウォーフ「うらり」の駐車場でトゥクトゥクを停め、観光客で賑わう海鮮市場を通り抜けて、まずはランチ、と思っていたら、見たこともない大きさと太さのうなぎが1200円で売られているのが目に入った。
うなぎは海と関係ないし、産地も書いてないからきっと輸入物だろうという脳内の理性は、お店のお姉さんの「1000円にしとくよ」で吹き飛んだ。瞬時に財布を開き、巨大うなぎを1000円で購入。ガールズに苦笑されながら、歩いてすぐの「三崎下町商店街」へ。
この商店街は昔ながらの建物も多く、軒先に魚が干してあったりして、レトロな港町の雰囲気。レンタカーのスタッフさん曰く「頑張っているエリア」で、若い人たち古い建物をリノベーションして、カフェやフルーツパーラー、ドーナツ屋さんなどを開いている。
実は、ガールズのひとり、ヒラガさんはこの商店街に仕事で何度か来たことがあり、さらに商店街の美容院でいつもカットしているそうで、即席のガイドとしていろいろ教えてくれたから、この商店街散歩もより楽しかった。例えば、素敵なリノベーションカフェがあって、「ここは家賃2万円みたいです」と聞いて、ほかの3人が「安い!」と驚く感じ。