未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
173

あなたもきっと解放感に心を奪われる 三浦半島トゥクトゥク旅

文= 川内イオ
写真= 川内イオ
未知の細道 No.173 |10 November 2020
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#4絶景を巡り、三崎下町商店街へ

宮川公園にドーンッとそびえたつ風車。近くで見ると圧巻。

山を下り、海沿いの道に出て向かったのは、宮川公園。ここは、取材のコンタクトを取っていた三浦観光バスの常務、根岸辰也さんが「ガイドブックには載っていないけど好きな景色」として教えてくれたところ。風力発電の風車が2基、グオン、グオンと重低音で回っていた。近くで見ると想像以上に大きくて、迫力がある。展望スペースからは、船が並ぶ小さな湾と地平線まで続く海が眩しくて、しばらく見惚れた。

今回取材させてもらった三浦観光バス・根岸さんお勧めの景色。

のんびりと走っていたから、この時点ですでに11時半。すでにお腹がすき始めていたので、ランチをしに海沿いを西に進む。三崎フィッシャリーナ・ウォーフ「うらり」の駐車場でトゥクトゥクを停め、観光客で賑わう海鮮市場を通り抜けて、まずはランチ、と思っていたら、見たこともない大きさと太さのうなぎが1200円で売られているのが目に入った。

うなぎは海と関係ないし、産地も書いてないからきっと輸入物だろうという脳内の理性は、お店のお姉さんの「1000円にしとくよ」で吹き飛んだ。瞬時に財布を開き、巨大うなぎを1000円で購入。ガールズに苦笑されながら、歩いてすぐの「三崎下町商店街」へ。

この商店街は昔ながらの建物も多く、軒先に魚が干してあったりして、レトロな港町の雰囲気。レンタカーのスタッフさん曰く「頑張っているエリア」で、若い人たち古い建物をリノベーションして、カフェやフルーツパーラー、ドーナツ屋さんなどを開いている。

実は、ガールズのひとり、ヒラガさんはこの商店街に仕事で何度か来たことがあり、さらに商店街の美容院でいつもカットしているそうで、即席のガイドとしていろいろ教えてくれたから、この商店街散歩もより楽しかった。例えば、素敵なリノベーションカフェがあって、「ここは家賃2万円みたいです」と聞いて、ほかの3人が「安い!」と驚く感じ。

観光客で賑わう三崎フィッシャリーナ・ウォーフ「うらり」。
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未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
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