未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
173

あなたもきっと解放感に心を奪われる 三浦半島トゥクトゥク旅

文= 川内イオ
写真= 川内イオ
未知の細道 No.173 |10 November 2020
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#6城ヶ島で黄昏て。

  • 見たことのないマグロの部位が大量に売られている。
  • 地元の料理人が買いにい来ることもあるとか。

お腹が満たされ、心に余裕ができてから改めて海鮮市場を眺めると、まぐろに関するさまざまな商品が売られていて興味深い。「まぐろの胃袋」とか「まぐろの卵」とか、初めて見るものばかりだ。

僕がおみやげに購入したマグロの尻尾の輪切り。

先にうなぎを買ったものの、「なぜ三崎漁港でうなぎ?」という理性からのツッコミが気になっていた僕は、「尾の身」を購入。マグロの尻尾のあたりを輪切りにしたもので、お店のお姉さんから「煮ても良し、焼いても良し」と聞いて、即決。尾の身のステーキにしようと思う。ガールズもそれぞれおみやげを買い、トゥクトゥクに戻った。

気づけば、時計は既に2時をさしていた。トゥクトゥクの返却時間は15時半で、時間に余裕がない。最後の目的地として「三浦に来たらやっぱり海でしょ!」ということで、三浦半島の最南端に位置する城ヶ島に向かった。

城ヶ島大橋を渡り、灯台方面へ。そこには「長津呂(ながとろ)の磯」という珍しい形状の岩場が広がっている。絶好の釣りポイントで、普段は釣り人が多いらしい。岩場から見る海は透明度が高く、魚やヤドカリの姿も見えた。

ちょうど陽が暮れてきて、いい写真が撮れそうだ。ガールズに「3人で海を見ながら黄昏てくれる?」と頼んだら、「黄昏てってどういうこと?」「そんなの言われたことないよ」と突っ込まれながらも、優しい3人はしっかり黄昏てくれて、「青春感」のある写真が撮れた。

今回は時間が足りなかったけど、城ヶ島は釣り堀やハイキングコース、見学もできる「県水産技術センター」、北原白秋の記念館などがあり、見どころが多い。次に来ることがあったら、島を一周してみようと思った。

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未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
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