この話を聞いて、夜の遊園地って素敵だなと感じたのは僕だけではないだろう。非日常感があって、ドキドキする。原澤さんの企画の基準は、そこ! 企画を考える時に、「参加する人たちの笑顔が自然にイメージできるもの」だけを採用する。
同じ夏にスタートした「るなぱ De ohhh!しごと」も、そうだ。こちらは、夏休み期間中の平日限定で、小学生以上を対象にしたお仕事体験。るなぱあくで働くスタッフさんの仕事を学ぶこのイベントの目玉は、なんといっても遊具の始動ボタンを実際に押せること。それだけが目的で参加する子どもも少なくない。
「おそらく、全国どこに行っても子どもが遊具のボタンを押せる遊園地ってないですよね。でも、自分が子どもだったら押したいでしょう。将来、遊園地で働きたいという夢を持ってる子どもがいれば、まずここで試しにやってごらんっていうのもありますし。とにかく参加する人の立場になって、面白いかどうかを考えますね」
見逃せないのは、「るなぱ De ohhh!しごと」を体験した子どもたちも、リピーターになっていること。なかには、毎年参加する子もいるという。遊具が少ないるなぱあくの場合、混雑していない日なら半日ですべて乗ることができる。その小さな遊園地に何度も通いたくなるきっかけになっているのだ。