未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
194

みずうみアソビのススメ 湖で泳ぐ、沼を歩く

文= 川内有緒
写真= 川内有緒
未知の細道 No.194|27 September 2021
この記事をはじめから読む

#8世界で唯一無二の湖とは?

お次は、福井県が誇る名勝、三方五湖のひとつ、水月湖(福井)である。
この湖がまた琵琶湖地は違う意味で「日本一!」というよりも、もはや世界で唯一レベルのスゴすぎる湖なのだ。

水月湖では、近年「年縞(ねんこう)」と呼ばれる湖底の堆積物が発見された。これが約7万年もの地球の時間を遡れるという代物で、いまでは様々な化石の年代を図るための「世界標準のものさし」として利用されている。

湖底から引き上がられた実際の年縞は、「年縞博物館」で見ることができる。また、三方五湖といえば、レインボーライン山頂公園からの絶景ぶりが半端じゃない! これはもう絶景が好きな人も、そうじゃない人も必見スポットとして熱烈におすすめしたい。
体力に自信がある人は、レンタサイクルをして三方後湖の変化にとんだ湖畔をぐるりと巡るのもいい。インスタ大好きな絶景マニアから、体力いっぱい派、サイエンス大好きという人までとことん幅広く答えてくれる湖がここにある。

【未知の細道】No.150 「世界標準のものさし」を生んだ奇跡 水月湖の地形と年縞博物館
文・写真 松本美枝子

泳ぐ、歩く、島にわたる、湖底を眺める。
湖って本当に多様な湖の楽しみ方ができるのだ。
もちろんボートやカヌーに乗る、魚を釣るなどのスタンダードな遊びも忘れちゃいないけど、それについてはまたどこかで。とにかく、日本には素晴らしいポテンシャルを秘めた湖がまだまだたくさんあるんだから、とことん楽しまなくては!

こうして湖についてアツく書きながらひとつ自覚したことがある。
私は湖がとても好きだ。
湖好き選手権があれば、いつか出場したいくらいに。

このエントリーをはてなブックマークに追加

未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。