そして、イベントの最後を飾るのは「メープルトフィー」。カナダで樹液を採取する時期に開催される収穫祭の名物で、雪の上にできたばかりのアツアツのメープルシロップを垂らすと、一気に冷えて少しだけ固まる。それを棒でクルクルと巻き取り、水あめのようにして食べるのだ。過去に食べた経験のある参加者の女性が「私はトフィーを天上の食べ物と呼んでいます。それぐらいおいしいんです!」と絶賛していて期待感が高まる。
ギャニオンさんが、工房で今まさに煮詰めたばかりのメープルシロップを雪の上に垂らしていく。みんな割りばしで器用に巻き取り、パクリッ! 「おいしい!」「あま~い!」という喜びの声が、あちこちであがる。僕も棒でクルクルして、舐めてみた。……これは! 濃厚な甘みなのにまったくしつこくなくて、むしろ滋味を感じる。たしかに、めちゃうまい! 留学生のメーガンさんを連れてきたご主人は、「これはやばい! すごい! うまい!」と何度も連呼。その気持ち、わかります!
参加者全員のテンションがマックスに達したところで、ハーベストイベントが終了。最後に、カナダ人のメーガンさんに話を聞いたところ、彼女も大興奮だった。
「とっても温かくて、アメイジングな体験でした。カナダの友人や家族にもこの体験を伝えたいですね。メープルシロップを毎日使っていても、メープルシロップがどう作られているのかは知らないと思うから」
2日間の取材を終えて、なによりも印象的だったのは、ギャニオンさんの熱意。「ビジネスで考えたらアウト!」と笑いながら、普段はあらゆる作業をひとりでこなしているのだ。当別町でのメープルシロップづくりはまだ始まったばかりだが、ギャニオンさんには目標がある。北海道産のメープルシロップで、カナダのコンテストに出場すること。
「北海道のほうがおいしいかもしれない。私、自信あります!」