未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
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みずうみアソビのススメ 湖で泳ぐ、沼を歩く

文= 川内有緒
写真= 川内有緒
未知の細道 No.194|27 September 2021
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#4沼から沼へ

湖水浴に心から満足したので、翌日は猪苗代を代表するもうひとつのスポット、五色沼に向かった。

「五色沼」は、ひとつの沼ではなく、毘沙門沼、赤沼、青沼、みどろ沼など大小30以上もの湖沼郡をまとめてそう呼んでいる(正式名称は五色沼湖沼郡)。沼によって色が異なるのが特徴で、エメラルドグリーン、ターコイズブルー、ライトグリーンなど、さまざまな色の湖沼を見ることができる。

そんな様々なバラエティあふれる湖沼を楽しむ方法は、ひたすら歩くこと! この五色沼には、東端の毘沙門沼から大小10以上の湖の脇を通り抜けられる全長約4キロのハイキングコース(五色沼自然探勝路)があるのだ。そのゴールは、桧原湖である。

ハイキングロードは、毘沙門沼近くの裏磐梯ビジターセンターからスタート。ちなみに毘沙門沼は五色沼最大の湖沼である。

  • 特徴的なグリーンの水をたたえた毘沙門沼。ボートに乗ることもできる。
  • 毘沙門沼には大きな鯉がたくさん泳いでいる。

すぐに「ハートの模様がある鯉を見つけると幸せになれます」というようなことが書かれた看板が目に入る。いくらなんでもこんな広大な沼で一匹の見つけられるわけないじゃないか、と思いきや、いきなりボート乗り場のところにハートの柄の鯉がいるではないか!
「いた、ハートの子! 写真、写真!」と携帯で写真を撮りまくる。
ふと目線を遠くに写すと、その先には、独特の青さの水をたっぷりとたたえた不思議な湖が広がっていた。
どうしてこんな色になったんだろうかと思った。

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未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。