未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
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みずうみアソビのススメ 湖で泳ぐ、沼を歩く

文= 川内有緒
写真= 川内有緒
未知の細道 No.194|27 September 2021
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#5木立の道に誘われて

さっそくハイキングロードを歩く。
標高約800メートルに位置する森の道なので、夏だというのにとても涼しい。それでいて、アップダウンは少なく、ウッドデッキ風の緑道が整備されているので、小さい子でも歩きやすい。最初は、少しだけ歩ければそれでいいかと思っていたのだが、どんどん先に進みたくなった。

私は旅の記事などをよく書いてきたので、ガチなアウトドア派なんじゃないかと勘違いされるのだが、実は山登りなどはまったく好きではない。というか、登りの傾斜をみるとすぐに逃げ出したくなる。その一方で、私は森の中を歩くことはとても好きなのだ。いや、むしろ積極的に歩きたい! というややこしい好みをしている。まあ、要するに軟弱アウトドア派なのである。

冒頭で触れたカリフォルニアに行ったのも、ヨセミテ国立公園に広がる原初の森を歩くためだった。ここはもちろんヨセミテほどワイルドではないけれど、裏磐梯の多様な自然が形作った木立の道は実に美しいではないか。

ゆっくりと木立の中を進んだ。普段の都会の生活では歩くことが大嫌いな娘も、虫を見つけたり、蛇の抜け殻にびっくりしたりしながら、楽しそうに歩いている。

そうして、500メートルほど歩いた頃だろうか、唐突に別の沼が現れた。地図で確認してみると「赤沼」である。

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未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。