未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
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宇宙の出島「コスモアイル羽咋」へ――本物を信じた男の軌跡を追って あなたはUFOを見たことがありますか?

文= きえフェルナンデス
写真= きえフェルナンデス
未知の細道 No.294 |10 December 2025
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#8「見たんじゃなくて、見せられたんです」

コスモアイル羽咋には、今も多くの目撃情報が寄せられている。

過去に羽咋市で『UFOを見たことがあるか』というアンケートを取った際、羽咋市民の3人に1人がUFOを目撃しているという統計が出たという。

取材の最後に、私は小学2年生の頃に見たあの「何か」について聞いてみた。

「現れては消え、消えては現れていました」

そう状況を説明すると、高野さんはサラッとした口調でこう答えた。

「UFOである可能性、大ですね。普通のことですよ」

そして、確信を帯びた声で続けた。

「見たんじゃなくて、見せられたんです」

え?

「そういう現象を見た人は、観察の対象になっているんですよ。あとで色々なことに気づくように、見せられることがあるんです」

「ちなみに」と真面目な顔で高野さんが聞く。
「それ、見たのは何歳でしたか?」

「7歳だったと思います」

「見た年の倍数の年に、不思議なことが起こりやすくなるんです」

不思議な体験には“周期”があるのだと、高野さんは教えてくれた。

私は7の倍数を静かに数えてみる。

7、14、21、28、35、42――。私は今、42歳。

思わず背筋がゾクッとした。偶然なのか、それともーー。

小学2年生の時、私は教室の窓から「何か」を見た。あれがUFOだったかどうかはわからない。でも、あの白い物体が私を導いて、この博物館へ連れてきてくれたような気もする。もしそうなら、私は幸運な観察対象だ。

ひとりの元公務員のワクワクから生まれた博物館で、私はまた宇宙が好きになった。

そして次は、あなたが、見せられる番かもしれない。

館内で来訪者を迎えるネオンのUFO
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未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
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