未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
301

"日本一"のフライドポテトを生み出した男の爽やかな野望 北海道発のフライドポテトが世界にFly High

文= 川内イオ
写真= 川内イオ
未知の細道 No.301 |25 March 2026
この記事をはじめから読む

#10「旨み」を感じるフライドポテト

取材の日も時間帯によっては行列ができていた。

取材の日、新札幌の店舗にはたくさんのお客さんが訪れていた。札幌の豊平区から来たという3人組の親子はたまたま通りがかり、「おいしそう」と気になって注文。初めて食べたというディープソルトをこう評価する。

親子3人とも大絶賛だった。

「ジャガイモにお砂糖が入ってるのかなっていうぐらい甘いです。あと、お塩もすごくおいしいですね」(お姉さん)

「皮も甘くておいしい!」(女の子)

札幌の中央区から来た親子はリピーターで、同じくディープソルトを注文していた。

「最初はテレビで観て、お友だちからも聞いて食べに来ました。その時に子どもが好きになったというので、また来ました。お芋に甘みがあって、おいしいんですよね」

二組とも事前に熟成ジャガイモの情報を得ていた様子はなく、率直な感想として「甘み」を挙げていた。それはどんなものなのだろう? 

取材後に僕も食べてみたところ、最初の一口で確かに普通のフライドポテトでは感じることのない、濃密な甘みが口のなかに広がった。でも、その甘みはしつこくなくて、優しい。そのジャガイモが、まろやかでコクのある海洋深層水の塩と絶妙に絡む。従来のフライドポテトとは異なるこの味はなんだろうと考えて、「旨み」だと感じた。

この「旨み」を感じるフライドポテトを、海外の人はどう評価するのか?「海外進出、楽しみですね」と伝えると、上野さんはニコリと笑った。

「そうですね。北海道と日本を代表するフライドポテトとして、世界に羽ばたきますよ」

店舗では、クラフトビールメーカーとコラボしたフライドポテトに合うビールの提供もスタート。
このエントリーをはてなブックマークに追加

未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。