未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
309

「石のまち」糸魚川の海岸で宝探し! ヒスイハンターは一獲千金の夢を見る!?

文= 川内イオ
写真= 川内イオ
未知の細道 No.309 |27 July 2026
この記事をはじめから読む

#9石ころの無料鑑定に年間6000人

「人類が最初に使い始めた宝石のひとつ」ラピスラズリ。

ここで改めて、ラピスラズリについて紹介しよう。アフガニスタン、ロシア、チリなどで産出される宝石でメソポタミア、エジプト、中国、ギリシャ、ローマの古代文明の遺跡から出土している。7000年前から珍重されている「人類が最初に使い始めた宝石のひとつ」で、日本でも正倉院の宝物殿にラピスラズリを飾りに使った帯や鏡が収められている。

古代の日本に入ってきたラピスラズリは、アフガニスタンからシルクロードを通じて渡ってきたと考えられている……のだけど、ヒスイ再発見の歴史を振り返れば、その説がまた覆されることもあり得るのだ。

次にラピスラズリ発見の舞台となるのは、フォッサマグナミュージアムかもしれない。フォッサマグナミュージアムでは、石ころの持ち込み鑑定を無料で行っているのだ。

「糸魚川の石に興味を持ってもらおうと2000年頃から始めたサービスで、右肩上がりで依頼者が増えました。最盛期は鑑定だけで年間2万人が来館しています。コロナ後はくじ引き制にして週末中心に鑑定していますが、それでも年間約6000人は来ますね。詳しい分析が必要になりますが、ヒスイと同じように、ラピスラズリも今回の発見を機に、今後たくさん見つかる可能性もあります」

年間6000人! このなかには僕と同じく一攫千金を狙っている人もいるに違いない。実はこの取材の前日、ヒスイ海岸で石を拾ってきた。それが冒頭のシーンである。

このエントリーをはてなブックマークに追加

未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。