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第七回北海道の四季フォトコンテスト結果発表
テーマ
1、「高速道路の四季」部門
“北海道の高速道路やSA・PA(サービスエリア・パーキングエリア)を写した四季を感じる写真”
(高速道路やSA・PAから見える風景も対象とします)
2、「北海道の四季」部門
“春夏秋冬それぞれの北海道らしさを感じる写真”
募集期間
平成27年8月1日(土)~平成28年1月31日(日)
(平成24年1月1日以降に撮影したものに限ります)
全国各地の133名の方から、応募総数410点もの多くのご応募をいただきました。
ご応募いただきましたみなさま、誠にありがとうございました。
厳正な審査の結果、下記のとおり、15点の入賞作品を決定しました。
入賞者のみなさま、おめでとうございます。
講評
【審査員】北海道教育大学 芸術・スポーツ文化学科 教授 伊藤 隆介
- 第7回目の「北海道の四季フォトコンテスト」も、多くの作品の応募をいただきました。年々レベルが向上している「高速道路の四季」部門は、ハイウェイというユニークな主題(あるいは難易度)のせいか、今回も「常連」の意欲作が目立ちました。多くの力作が寄せられ、「北海道の四季」部門と引けを取らない競争となっています。この度は「佳作」を追加して授与することとなりました。
- 最優秀賞は、えんどう隆一さんの「紅葉の中を走る」です。奥から伸びる高速道路、それを囲む丘陵、流れる雲が横長の構図に展開し、季節の中に北海道らしい広大さを感じさせます。人工物であるハイウェイと取り巻く紅葉の、造形と色彩のコントラストが明快ですが、単純な対比に留まっていません。コンクリートに落ちる鉄骨の繊細な影が、紅葉の複雑な美しさとハーモニーを作り出しています。(右手前の枝も、空間感と季節感を演出するのに一役買っています。)広角レンズによる遠近感の強調と、方法は違うものの、佳作の青木利浩さんの「道東道と夏の虹」
も地平線にのびる北海道らしい空間感を感じさせる作品でした。
- この部門では、今回も長時間露光の技法を駆使したロマンティックな作品が多く寄せられました。カスタードクレープさんの「Under The Moonlight」が代表作です。車のテールランプを軌跡として捉える「定石」に加え、微量な月光に照らされる日高山脈や紅葉も可視化しているところが、現代的な工夫です。こういった作品群の中で特に目を引いたのは、優秀賞の高谷誠さんの「嵐のハイウェイ」
でした。自然物は自然物でも、雷をグッドタイミングで撮影しています。自然の創り出す奔放な光の造形は、街路灯やヘッドライトといった人工の光による光点や直線と好対照で、目で見る文明批評とでも言うような面白い作品になっています。
- 「北海道の四季」部門では、初受賞や初投稿の方が多かった、つまりたくさんの新しい視点に出会えたのが嬉しいことでした。最優秀賞を受賞した木龍寛さんの「つるべ落とし」は美瑛の農作業を写した一枚です。小さな画面では分かりづらいのですが、傾きかけた陽の光が浮き上がらせた大地のテクスチャー、例えば無数の細かい畝の美しさに魅了されます。同様に、秋賞の「灯台の秋」
(土門明さん)、冬賞の「金色の海」
(齊藤修成さん)、佳作の「朝陽を浴びて」
(三浦早智子さん)などに見られるように、自然が作り出す演出を切り取る、特に光への感受性の優れた作品が多かったと言えます。今回の受賞作の特徴を一言で表すと、「劇的(ドラマチック)」に尽きると思います。
- 物語性を喚起する、叙情的な優秀作品が揃った一方で、北海道の夏や冬の持つダイナミックな季節を正面から捉えた作品は、やや少なめに感じられました。その中で佳作の髙田悦也さんや北野季氷音さん
の作品に見られる、空の青、雪の白といった明快な色彩と、後世の清々しさは新鮮に映りました。とりわけ春賞を受賞した谷田部智子さんの「待ちわびた春」
の、作品タイトルの通り、土筆(つくし)の爆発するような生命感には引き込まれます。周囲の緑も萌え、原色同士がぶつかる色彩の眩しさ、遠くに見える蝦夷富士(羊蹄山)と相まって、北海道出身の日本画家・片岡球子の有名な「富士山」の作品が、現実の風景として立ち上がってくるような感を持ちました。また、斉藤宏和さんの「空からの贈り物」
の、差し込む虹の神秘的な色合いも強く記憶に残っています。北海道の自然や季節の持つ力強さを昇華した作品を、さらに期待したいと思います。
- 今期のコンテスト中には、残念なニュースが伝えられました。美瑛町で「哲学の木」として知られるポプラの樹が、2月に伐採されたとのことです。このコンテストの応募作でも度々目にしてきた景勝地でしたが、主な理由は観光客の方々のマナーの悪さに発すると報道されています。絵になる対象を前に、思わず撮りたい、近づきたいという気持ちがこのような結果を招いたとすれば、複雑な気持ちになります。写真の面白さは、日常から感動を掘り起こす観察の力です。自分だけが発見した北海道の風貌と季節の魅力にあふれた力作を、次回も期待します。
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