- ドラぷらTOP
- 観光・ドライブ旅
- 地域別観光・イベント情報・道路情報
- 北海道エリアの観光・イベント情報・道路情報
- 北海道の四季フォトコンテスト
- 第15回 北海道 高速道路の四季フォトコンテスト結果発表
第15回 北海道 高速道路の四季フォトコンテスト結果発表
テーマ
1.「高速道路のある風景」部門
“NEXCO東日本北海道支社が管理する高速道路や休憩施設(SA・PA*など)が風景の一部となっている写真”
“高速道路や休憩施設の利用時に楽しんでいる様子を撮影した写真”
が対象です。
*SA・PA=サービスエリア・パーキングエリア
2.「北海道の四季」部門
“春夏秋冬それぞれの北海道らしさを感じる写真”
が対象です。
3.「高速道路のある風景inインスタグラム」部門
“NEXCO東日本北海道支社が管理する高速道路や休憩施設(SA・PA*など)が風景の一部となっている写真”
“高速道路や休憩施設の利用時に楽しんでいる様子を撮影した写真”
が対象です。
*SA・PA=サービスエリア・パーキングエリア
募集期間
2024年4月26日(金)~12月31日(火)
(いずれの部も2023年1月1日以降に撮影したものに限ります)
全国各地の北海道を愛する写真家の皆さまから多数の素晴らしい作品をお寄せいただきました。
ご応募いただきましたみなさま、誠にありがとうございました。
厳正な審査の結果、下記のとおり、21点の入賞作品を決定しました。
入賞者のみなさま、おめでとうございます。
講評
【審査員 北海道教育大学 芸術・スポーツ文化学科 教授 伊藤隆介】
第15回を迎えた「北海道の四季フォトコンテスト」は、なんと前回の二倍近い作品数のご応募がありました。
今年も自然、生活、イベントなどを描いた力作が寄せられ、皆さんの「北海道の四季」の視点と表現、テクニックを楽しく鑑賞させていただきました。
今回のコンテストで特徴的だったのは、撮影後の仕上げ(RAW現像や画像処理)による、明度やコントラスト、色彩等の操作を行なった制作方法が一般的になったということでした。絞りなどを変えて撮影した同ポジションの素材を、Photoshopなどのアプリで重ね合わせ、各ショットのベストな部分をコラージュ的に合成することによって、現実の風景を理想のイメージに近づけようという努力が数多く見られました。
こういった絵画的、審美的なアプローチの作品の隆盛の一方で、逆に目立ったのは、写真の原初的な魅力を湛(たた)えた作品群でした。つまりは時代が変われども「写真らしい写真」とでも呼べるもので、まずは一期一会の「シャッターチャンス」を(偶然であっても)ものにした記録メディアとして優れた作品、そして「光」が印象的に捉えられている表現でした。撮影時のストレートな「光の美しさ」が定着された作品、光によって被写体の「造形的な面白さ」が引き出されている作品、自然や環境の中の光とその変化を通して「時間」が視覚的されている作品などです。
ここ数年、「高速道路のある風景」部門は、大きく水準が上がりました。過去の入賞作の影響か、道東道の音更付近などフォトジェニックな人気撮影スポットも定着してきた感があります。季節感のある良作は多いものの、審査上ではロケーションのバッティングで激戦、接戦となりました。その中で最優秀賞を受賞したのは、同じ道東道を撮影しながらぐっと抒情性の高い『朝陽に向かって』(えり&にしやんさん)です。どこまでも続く直線の道路…という北海道らしい被写体に加え、シンメトリー(左右対称)の構図の中心に、奇跡的に朝日が配置されています。画面の多くの部分が逆光ですが、地平線のシルエットの上に広がる朝焼けの空、その光が道路やトラックに反射する様(あるいは反対に見えない部分)が、物語性や情感を喚起してくるようです。優秀賞の『今日もご安全に!』(木村美紀枝さん)の写した風景は、雲、霧、山々から送電塔が植物のように生えているように見える、スケールの大きな絶景です。その間を走る自動車たちの小ささが、ささやかな私たちの営みを想像させ、詩情となっています。辻井久幸さんの『霧氷の朝』は、遠くに霞む恵庭岳の雄大さと、高速道路を挟んだ手前の、繊細で、白い花々のように見える樹氷や積雪が作り出す空間感に魅力があります。
毎回、激戦となる「北海道の四季」部門は、今回も秀作、良作が寄せられました。中でも最優秀賞を受賞した金沢貴樹さんの『恵みの雨』は、表現色、構成力共に圧倒的でした。雲間から畑の稜線に降り注ぐ太陽光の角度と、大地の畝(うね)の緩やかな方向性が呼応し、静かな躍動感を生んでいます。空の光線と、発光しているかに見える地平線を際立たせているのは、雲や雨、蒸気などの水の存在。視覚的な面白さと同時に、多くの情報量が込められており、いつまで観ても飽きない作品と言えるでしょう。
「夏賞」の『朝霧の函館』(川井公文さん)、「冬賞」の『冬の奇跡』(k10h8さん)なども、ドラマチックな光の表現となっています。一方で、「春賞」の『湖水鏡』(穴見文宣さん)の、全光状態のあっけらかんとした雄大さも、また北海道らしい美しさと言えます。
「共通」部門で入賞した『光差す紅葉の山中へ』(赤川悠司さん)、『宇宙"sora"へ』(清水目和幸さん)は、どちらも高速道路の造形と、取り巻く周囲との関係に着目した作品です。前者の小樽天狗山の展望台から見下ろす自然と、そこを縫うように伸びる後志道、後者はローカル線から仰ぎ見る星空と切り裂くような道央道。無機的な鉄筋コンクリートの塊でしかない高速道路から、正反対のポエジーが発生し、視点について考えさせられる好対照でした。
高い空、紅葉や雪原など、北海道の自然をストレートに捉える作品が主流な中、象徴的に季節を表現した作品として特筆すべきは、小林句未さんの『アキノオトズレ』 でしょう。逆光を通してディティール豊かに描かれたトンボの羽。ボロボロに朽ちたその様子にはこれからやってくる季節と、時の流れの切なさを感じますが、それでも屹立しようとする生命の力強さに打たれます。深い作品と言えます。
今回のコンテストでは、「高速道路のある風景 inインスタグラム」部門も募集されました。従来の部門とは違った観点で審査をさせていただきましたが、それは「ライブ感」に尽きます。つまり、「出会った感動」をすぐ「誰かに伝えたい」という、写真をめぐる思いが共感できる作品を選出しました。
打ち上げ花火、真っ赤な夕焼け、神秘的な雲や樹氷など、どの入選作も写真らしいシャッターチャンスを捉えた作品でした。最優秀賞は遠野彼方さんの長時間露光によると思われる作品で、空、大地のディティールと質感が、様々な光と色彩と絶妙なハーモニーを生み出す、複雑で見応えのある一品です。さらに上空には、流れ星なのか飛行物体なのか、尾をひく光体が写りこんでおり驚かされました。まさに幾重にもシャッターチャンスが重なった傑作でした。
数あるスナップ写真の中から「インスタ映え賞」となったのは、てんとうむしママ0402さんの作品です。その魅力はお子さんの可愛らしさであることは言うまでもありませんが、その自然で、伸びやかな笑顔は、ご家族以外では撮影できないものです。まさにスマホ時代だから撮れた、現代的な一枚でした。また、本コンテストを通しての意外な人気者に、岩見沢サービスエリアに設置されているばんえい競馬像・キンタローくんがあります。全身、クローズアップ、家族との記念写真など様々な応募作品が寄せられましたが、愛犬とのスナップを撮影された❁¨̮rururun❁さんが受賞です。同じ四つ足の姿ながら、動と静、サイズの大と小、黒と白の色彩と何から何まで対照的で面白く、とりわけ得意満面なワンちゃんと、その後ろで必死なキンタローの表情がユーモラスです。インスタらしい、カジュアルな使い方が楽しい一作でした。
さて雪も融け、北海道にもいよいよ春がやってきました。桜の開花を皮切りに、美しい一年が始まります。カメラ、スマホを携え、高速道路を東西南北へ。「あなたならでは」の北海道の四季を発見しつつ、思い出のコレクションを楽しんでいただきたいと思います。
過去のフォトコンテスト結果
あなたへのおすすめ
コンテンツ
「観光・ドライブ旅」の
お知らせ
-
高速料金・
ルート検索 -
渋滞・
規制情報 -
サービス
エリア検索
渋滞・規制情報を確認する