それから「いつだれ」は、週に一度のペースでオープンしてきた。野菜中心のおいしい手料理は評判を呼び、多い日は100人以上の人がやってくることも。
お腹をすかせてる人、野菜が好きな人、手伝うひと、おしゃべりに来る人などなど、オープンからの8ヶ月ののべ来客者数は、2,500人を突破した。
「いつでも、だれでも」と謳う通り、もう多種多様な人が「ごった煮」状態である。建物に入居しているNPOや企業の関係者を筆頭に、近隣の子連れママ、学生、地主さん、市役所職員、そして障害がある人や認知症の人もいる。そのほか、雑誌編集部が会議を開く場として利用したり、野菜の直販をしたり、ホームレスの人がシャワーを浴びていったこともあったという。
なんかこれって息苦しさを増す現代社会におけるミラクルじゃなかろうか。
し・か・も!
繰り返しになるが、本当にボランティアと寄付された食材と投げ銭だけで一年間やってきたというのだ。もう、うっそでしょう! と叫びそうになった私は、そのへんの裏の経済事情もとし江さんに直撃してみた。
なにか秘密があるに違いない!