未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
190

北海道中川郡美深町

最近気づいたことだけど、僕はなにか珍しいものに「乗る」ことが好きらしい。未知の細道の取材でも馬、ゾウ、犬、トゥクトゥクに乗った(イルカとのランデブーには失敗した)。今回は、北海道の美深町でトロッコを走らせた。そこはかつて「日本一の赤字線」と呼ばれた国鉄の廃線だった。

文= 川内イオ
写真= 川内イオ
未知の細道 No.190 |28 July 2021
  • 名人
  • 伝説
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北海道中川郡美深町

最寄りのICから【E5】道央自動車道「士別剣淵IC」を下車

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#1インディー・ジョーンズのテーマ曲をリピートして

トロッコに乗ってみたい。自分で運転したい。あっさりじゃなくて、ガッツリ。人生100年時代、誰しも一度はこの衝動に駆られたことがあるだろう。

僕の頭に焼き付いているのは、子どもの時に観た映画『インディー・ジョーンズ 魔宮の伝説』で、主人公のインディーたちと追手がトロッコに乗って坑道を走り回るシーン。映画を観た人はきっと、そのシーンがパッと脳裏によみがえって、ワクワクドキドキする気持ちを思い出すはずだ。映画の印象が強烈なせいか、トロッコは冒険の香りがする乗り物というイメージがある。

だからだと思う。遊園地やテーマパークにあるようなトロッコのアトラクションには、興味がない。僕は、ワイルドな環境で、自分でハンドルを握り、トロッコをかっ飛ばしたいのだ! ……なんてさすがに常日頃から考えていたわけではないんだけど、ある時、ふとしたきっかけで僕の妄想を叶えてくれる場所があると知ってから、トロッコへのアツい想いがふつふつと湧いてきた。

その場所があるのは、北海道の美深町。美深は「びふか」と読む。北海道第2の都市、旭川市と北海道の北端、稚内市のほとんど中間に位置する、人口4000人ほどの小さな町だ。僕は旭川からレンタカーで2時間弱、インディー・ジョーンズのテーマ曲をYouTubeで何度もリピート再生しながら「トロッコ王国美深」に向かった。

トロッコ王国美深の受付所。建物の外壁には美幸線の枕木が使用されている。
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未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。