
東京都大田区
2024年5月、アメリカで開催されたキューバサンド世界大会で優勝した船井真樹さん。
その味が知りたくて、東京・大田区の蒲田にあるキューバサンド専門店「PAN」を訪ねた。
最寄りのICから高速神奈川1号横羽線「羽田IC」を下車
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キューバサンドを、ご存じだろうか?
アメリカに住むキューバからの移民が広めたとされる、サンドウィッチだ。キューバンブレッドと呼ばれる細長いバゲット風のパンを水平にカットし、ホロホロになるまで長時間低温加熱したプルドポークとチーズ、ハム、ピクルスなどを挟んで食べる。
世界一のキューバサンドを、日本で食べられることをご存じだろうか?


2024年5月、フロリダのタンパで開催されたキューバサンドの世界大会「CUBAN SANDWICH FESTIVAL」のノントラディショナル部門で、初出場にして頂点に立ったのが、船井真樹さん。東京・大田区の蒲田にあるキューバサンド専門店「PAN」のオーナーだ。
船井さんが大会に出品したのは、「蒲田のキューバサンド」。具材はプルドポーク、2種類のロースハム、スイスチーズ、チェダーチーズ、粒マスタード、オレンジピール、ピクルス、マヨネーズ。パンをプレスする時、表面に蜂蜜を垂らすのが船井流だ。
この蜂蜜が抜群に利いている。プレスされてカリっと焼けたパンにかぶりついた時、口のなかに拡がる爽やかな甘みが、ほかの具材の酸味、辛み、旨みを柔らかに包み込み、どちらかと言えばワイルドな風味のキューバサンドを華やかに仕立て上げているのだ。これが、「地元のおじいさん、おばあさんも買いにくる」という人気の秘密だろう。
船井さんは2026年3月に開催される同大会に出場し、今度はトラディショナル部門で優勝を目指すという。そこには熱い思いも秘められている。
キューバサンドに懸ける男のホットな物語――。