
不動滝を護る会も、「高齢化が進んで、会員の数も減ってきている」という現実がある。こう長谷さんは語る。
「掃除したり、草を刈ったりするのは、なかなか大変なんです。年に一回、地元の小学生がボランティアで滝道を掃除してくれる日があるので、大変ありがたいです」
個人で滝行を体験したい場合は、中能登町のホームページから申し込みができる。
ただし週末は長谷さんご夫婦、平日は長谷さんがひとりで切り盛りしているため、あまり大勢が押し寄せると対応しきれない。そのため、今はあえて大きく告知していないのだという。
また、この不動滝は滝行だけではなく、子どもが川遊びをするのにももってこいの場所でもある。川の水深が浅いため、近所の子どもたちもよく遊びにきていると長谷さんは教えてくれた。
滝の音は、山を下りてしばらく歩いても耳の奥に残っていた。1300年前、泰澄大師がこの水を見つけたときも、きっと同じ音を聞いていたはずだ。私は、実家に戻ったあとも、滝に打たれた感覚の余韻に浸っていた。
母と一緒に智慧の水を飲む。「あら、おいしい」と母。
そういえば、水を飲んでからいつも気になるドライアイが、気にならなかった。これはもしや、お滝様のおかげかもしれない――。そんなことを、少しだけ、本気で考えている。