未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
310

ホットなSummerに「うみがたり」で涼を取る。 なぜ、上越にマゼランペンギンが100羽も!?

文= 川内イオ
写真= 川内イオ
未知の細道 No.310 |10 August 2026
この記事をはじめから読む

#8もうひとつの日本一!

田中さんには、ほかにもたくさんペンギンの話を聞いた。その前後で、ペンギンの見え方が明らかに変わった。うみがたりでは、1日に2回、ペンギンのえさやり体験(有料、先着順)が開催されていて、飼育スタッフによる解説を聞くことができる。その際、疑問に思っていること、気になることがあればぜひ質問してみてほしい。きっと、あなたも「へー!」「面白い!」を連発することだろう。

迫力のあるイルカショー。

うみがたりの見どころは、ペンギンだけじゃない。最上階には、イルカプール。ここでは、田中さんがかつて目指した「イルカショーのお姉さん」と2頭のバンドウイルカが、息の合ったパフォーマンスを見せてくれる。

「イルカは本当に賢くて、ペンギンより人間味が強いですね。よく人を見ていて、言うことを聞く人を選ぶし、信頼関係ができるとすごく親しくなれます。ベテランのトレーナーは、イルカの感情がわかると言いますよ」

僕はイルカも大好きで、実は以前、「イルカショーのお兄さん」のお仕事体験をするという依頼を請けたことがある。その時、初めて会う僕の身振り手振りや笛の合図ひとつでクルクル回ったり、大きくジャンプしてくれたりしたんだけど、きっとそのイルカは「オトナ」で、素人に付き合ってくれたんだろうな。

前列の席に座ると水がかかるほど近くでショーを観ることができる。

取材の日、うみがたりのイルカたちはキレッキレの動きを見せていて、大勢のお客さんから歓声を浴びていた。日本海と連なるような景色のプールでイルカたちが高々と飛び跳ねる姿を見ていると、なんとも気持ちがいい。

2024年3月、ジロー41歳の時にパパになった。娘も一緒に暮らす。

1983年生まれの現在43歳、ゴマフアザラシの「ジロー」も見逃せない。30~35年ほどとされるゴマフアザラシの平均寿命を大きく上回るジローは、日本最高齢! そう、ジローも日本一なのだ!

ジローは高齢のため、もうほとんど目が見えないそう。僕が訪ねた日は、日当たりのいい場所で、ただノンビリと寝そべっていた。その姿を見るだけで癒される。ジローの長寿も、間違いなく飼育スタッフたちの情熱の賜物だろう。

田中さんがガラス越しに指示を出すとアザラシが口づけ!
このエントリーをはてなブックマークに追加

未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。