高速道路のドライブ中、ふと立ち寄るSAやPA。きれいに整えられた空間で、思わずホッと一息ついてしまう方も多いのではないでしょうか。
今回は、東北自動車道・那須高原サービスエリア(上り)の快適な空間づくりを支えるクリーンスタッフに密着!日々の清掃での工夫やこだわりはもちろん、お客さまの笑顔のためにSA内の飾りつけにも力を入れているベテランのお二人に、現場の裏側やお客さまへのあたたかい想いについてお話を伺いました。
インタビューにご協力いただいたお二方

関東エリアクリーン 那須支所
天倉 富士子さん(写真左)白石 達子さん(写真右)
ともに入社7年目。那須高原SA(上り)の快適な環境づくりを支える。清掃業務のほか、手作り人形を装飾するなど、ホッと和めるような空間づくりやコミュニケーションにも取り組む。
SA・PAのクリーンスタッフのお仕事とは?清掃業務の裏側に密着!

──はじめに、清掃スタッフのお仕事について教えてください!
白石: まず最初に、実は私たちは清掃スタッフではなく「クリーンスタッフ」と呼ばれているんです。社内では「CS(シーエス)」と略して呼ばれることもありますね。
主な仕事は、トイレの清掃やゴミの回収・分別、駐車場の掃き掃除、定期的な巡回清掃です。巡回はトイレットペーパーの補充をしたり、忘れ物がないか、汚れているところがないかなどを確認して、施設内を見回ります。
天倉: 1日に勤務するクリーンスタッフは4人です。そのうち1人が日替わりの当番となり、備品の集計や記録、会社との連絡調整などを担当して、残りの3人が現場の清掃を集中して行います。
清掃にかける時間は、主にトイレが中心です。SAのトイレは数が多いので、効率よく清掃できる方法がないかいろいろと試してみたんですが、「やっぱり一人が一か所を担当するほうがいいよね」ということになり、一人ひとつずつ、最初から最後まで丁寧に仕上げる形で清掃しています。
──施設を利用されるお客さまへ配慮している点や、心がけている対応はありますか?
白石: 清掃作業で使用するタオルは、色によって細かく使い分けています。お客さまが私たちの清掃作業をふと見たとき、安心していただけるように配慮しているんです。
例えば、トイレの汚れを拭くのは黄色いタオル、洗面台など肌に触れる可能性がある場所はピンクのタオル、壁面はグリーンのタオルと、色で用途を明確に分けています。あとから尋ねられた際も、しっかりと使い分けていることが分かるように説明できるようになっています。
天倉: 私たちが着用している手袋も、担当する清掃場所で色分けをしています。トイレを担当する白石さんはピンク色の手袋、洗面台を担当する私は青色の手袋を着けています。


──ひと目でわかる工夫がされているのですね!他に、特徴的な道具などはありますか?
天倉:場所によって洗剤を使い分けなくてもよい新しい洗剤を導入したのですが、これがすごくきれいになって光沢も出るんです。トイレがきれいに見えるし、汚れもこびりつかないので、いままで以上にやりがいを感じるようになりました!

白石:私たちクリーンスタッフはいつも「お客さま優先」で清掃しています。例えば、お客さまがトイレを汚してしまったとき、自分で片付けようとする方も多いのですが、私たちは清掃道具が全部そろっているので、「大丈夫ですよ」とお声がけしています。
天倉:トイレを清掃しているときも、お客さまが近くに来られたら「すぐにお使いいただけますよ!」と作業を中断して、スペースをお譲りします。あと、観光バスなどで団体のお客さまがお越しになった際は「あちらの個室が空いていますよ」と声をかけるように配慮しています。
トイレの内装にも工夫やこだわりが満載!心温まる空間づくり

──トイレの内装に飾られている小物は、お二人がアイデアを出して制作しているのですか?
天倉:白石さんが趣味でいろいろと作り始めたのをきっかけに、スタッフのみんなが一緒になって作り始めました。冬場などの少し時間に余裕ができたときを利用して、一つひとつ手作りしています。

白石: 基本的にはお金をかけず、那須高原SAにある自然のものを使って作っています。例えば、敷地内にあるトチの実やどんぐりに顔を描いたり、クリスマス前にはクズの蔓を取ってきてリースにしたり。
以前は下り線の那須高原SAで業務をしていたんですが、そのときにはSA内で育てたハーブを入れたポプリを作りました。「ようこそ」や「安全運転」とメッセージを添えてトイレの手すりに引っ掛けていましたね。

白石:作ったものを施設内やトイレに飾っていたところ、お客さまが気に入って持ち帰られることがよくあったんです。せっかくなら、ひとつひとつ丁寧にラッピングしてプレゼントしたいなと思い、トイレ内に「どうぞお持ち帰りください」と書いたボックスを置いて、配るようにしました。
これが、あっという間に100個ほど無くなってしまうくらい好評だったんです。中身がなくなってしまったとき、「どうぞ」の札が出たままだと、お客さまを残念な気持ちにさせてしまうので、「本日の配布は終了しました」と一言添えたりもしました。

白石:私たちが作ったものは、若い方からご年配の方まで喜んで持っていってくださるんです。「疲れていた中で本当に癒やされたよ」と言っていただけると、心からやってよかったなと思えます。
天倉:お客さまがご自身で作るクラフトの参考にされることもあるようで、本当に小さな子どもから大人までが喜んでくれますね。「きれいなトイレをありがとうございます」「癒やされました」とお礼の手紙をいただいたこともありました。
訪れる人を笑顔にするおもてなし。仕事のやりがいとお客さまへのメッセージ

──お仕事をしているとき、SAを利用されるお客さまからお声がけいただくことも多いのですか?
白石:そうですね。よくお声がけいただきます。スタッフのみんなとSA内のレストランへよく行くのですが、お客さまから「何かおすすめのグルメはある?」と聞かれたときに、「これがおいしかったですよ!」と、体験談をもとに自信を持ってお答えしています。
あと、那須高原SA(上り)は、SAの人気ランキング特集などで取り上げていただけることもあります。特別に大きな観光施設や豪華なショップがあるわけではなく、施設も比較的古いんですが、それでも「楽しかった」「また行きたい」と思っていただけていることが、本当にうれしいですね。

──最後に、SA・PAを利用されるお客さまへメッセージをお願いします!
天倉:お客さまとお話した際には、「ありがとうございました」「お気をつけていってらっしゃいませ」という気持ちでお見送りしています。那須高原SA(上り)に立ち寄っていただいたすべての方に、「那須っていいところだな」と感じていただけたらうれしいです。
白石:私が一番に願うのは、すべてのお客さまが旅を終えて無事に笑顔でお家に帰られることです。この仕事を始めたばかりの頃、社内の安全標語に応募した「お疲れ様 今日も笑顔で 家につく」という言葉に佳作をいただきまして、今でもその初心を忘れずに取り組んでいます。
クリーンスタッフの思いやりを発見!SA・PAに立ち寄って快適なひとときを過ごそう

今回は、那須高原SA(上り)で快適な空間を支えるクリーンスタッフのお二人にお話を伺いました。
「お客さま優先」をモットーに働くクリーンスタッフの方々は、ドライバーの疲れを癒やす細やかな気遣いと温かいおもてなしで、SA・PAの利用客を出迎えてくれます。ドライブの合間にSA・PAへ立ち寄った際は、ぜひクリーンスタッフの工夫が詰まった素敵な内装や装飾にも注目してみてくださいね!
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。